ゴルフの「ティーアップ」の意味
2017.01.09[月]
ゴルフで各ホールの第1打を打つ場所をティーグラウンド(ティーイング グラウンド)といいます。
左右のティーマーカーの間の2クラブレングスのスペースに、ゴルファーはボールをセットして打ち出すのです。
その時に使うのが、ボールを高い場所にあげられる器具ティー(ティーペグ)。
そして、ティーにボールを乗せて、第1打を打てる状態にすることをティーアップといいます。
■ティーアップの効果
ティーアップのメリットは3つあります。
・飛距離アップ
ボールの位置が高いことで、ボールをすくい上げるようスイングするアッパーブローで打つことができ、飛距離を稼ぐ効果があります。
・ライの状態が無関係
ティーに乗せることで、地面がぬかるんでいようが荒れていようが関係なく自分のスイングで打つことができます。
・クリーンにヒットできる
地面にボールを置いて打つと、ボールにインパクトする前に地面にヘッドが当たって「ダフる」事があります。
しかし、地面からボールを浮かすことでダフりから開放され、心理的にもリラックスした状態でスイングできるのです。
■高さの調節によるメリット・デメリット
なにげなくティーアップしているゴルファーは多いですが、高さについて意識するとナイスショットのきっかけになります。
・高いティーアップでのメリット・デメリット
高いティーアップでは、アッパーブローの効果も大きくなり、高弾道でボールが飛び出します。
その分飛距離が期待できますが、高くボールが上がるために風の強い時には影響を受けやすくなります。
また、アッパースイングは身体の右に体重が残りやすく、ボールが左に出る「ひっかけ」の原因にもなります。
・低いティーアップでのメリット・デメリット
低い位置にボールをティーアップすると、アッパーブローの恩恵は少なくなり、ボールは低い弾道で打ち出されます。
そのため、高いティーアップよりも飛距離は望めなくなります。
しかし、低さに慣れる事でアッパーブローを抑制できることや、ミートが上手くなり、ひっかけやスライスの矯正に繋がるという利点もあるのです。
■初心者のティーアップの基準は?
初心者はティーアップしてドライバーを構えた場合、ヘッドの最上部からボールが半分ほど見えている状態にセットしましょう。
そこから自分のスイングにあった高さに調節していくのがベストです。
また、ティーの位置は左足のつま先、もしくは左脇の延長線上を目安にしましょう。
他のクラブよりも左寄りなのは、スイング中にヘッドが最下部を通過してからボールに当たる、ドライバーでのアッパーブローに合わせるためです。
また、これも自分のスイングに合わせて位置を微調整して下さい。
いかがでしたか。
簡単なようで高さや位置に意味のあるティーアップ。
自分のスイングやフィーリングに合ったポイントを見つけて、スコアアップに役立てて下さい。