ゴルフのパッティング(パット)の「オープンスタンス」とは?
2018.02.28[水]
パッティングのスタンスには大きく分けて「スクエア・オープン・クローズ」の3つがあります。
その中でも「オープンスタンス」は色々なメリットのあるスタンスなので、ここでその特徴などをご紹介します。
■ターゲットラインに対して足のラインを開く「オープンスタンス」
ゴルフではボールとターゲットを結ぶライン、打ち出す方向のことをターゲットラインと呼びます。
通常のショットでは両足のつま先同士を結ぶラインは、ターゲットラインと平行になっています。
しかし、「オープンスタンス」では、左足を少し引き、ターゲットラインと足のラインが開いた状態になっているのです。
そして体の正面の向きもカップに向けて少し開いた状態になっています。
これが、足のラインが平行なら「スクエアスタンス」、右足を引いてラインが閉じている状態なら「クローズスタンス」と呼びます。
■「オープンスタンス」なら距離感が掴みやすい
ドライバーやアイアンなど、通常のショットではスクエアスタンスが基本のため、多くのゴルファーがスクエアスタンスでパッティングしています。
しかし、「オープンスタンス」には色々なメリットが有るので、挑戦してみる価値は大です。
まず、体がカップに対して正面を向いているため、距離感が掴みやすいです。
ゴミをゴミ箱に投げる時を想像してください。
半身なのと、体が正面を向いているときでは、距離感の掴みやすさは段違いです。
また、スクエアだと首を振ってカップを見なければいけませんが、オープンだと常時視界の片隅にカップが入っているので、自分の距離感でパットを打つことができます。
■ヘッドアップが防げる
パッティングでボールの行方を早く見たいがために、インパクト時に目線がカップの方へと泳ぎ、それにつられて頭や上体が早く起き上がる「ヘッドアップ」というミスがあります。
これはスクエアやクローズでは起きやすいミスですが、その点、オープンなら顔は最初からやや正面向きなので、大げさに顔を動かさずに目線でボールの行方を追うことができます。
ヘッドアップするとボールは右に押し出されたり、左にひっかけることもあるので、それがなくなるだけでスコアアップが期待できます。
ヘッドが出しやすい「オープン」、ストローク安定の「クローズ」
「オープンスタンス」だと体を開いていることでインパクトからフォローにかけてスムーズに左肘を抜くことができ、パターのヘッドを出しやすくなります。
逆に、「クローズスタンス」では、左足で壁を作ってインパクト時にも左足で安定感が増し、ストロークが安定するという人もいます。
「オープンスタンス」にする注意点
ここまではメリットばかりで良いことづくめでしたが、「オープンスタンス」にもデメリットはあります。
それは、最初から体が開いているので、フォローで体が左に流れやすいという点です。
左に流れると正確にボールにインパクトせず、ボールを右へ打ち出してしまうことが多くなるので気をつけてください。
以上が「オープンスタンス」をメインにしたパッティングのスタンスの説明です。
「スクエア・オープン・クローズスタンス」の3つのどれを選ぶかは自分に合ったものが一番です。
「オープンスタンス」のメリットを参照に、自分に合っていると感じたら、スクエアからオープンにチャレンジしてみるのも、自分のゴルフの新しい一面を発見できるチャンスでもあるでしょう。