ゴルフのスルーザグリーンの意味とルールとは?
2017.08.31[木]
ゴルフは紳士のスポーツと言われ、独自のルールを発展させてきたスポーツです。
広いゴルフ場のフィールドでは、色々なルールや決まりごとが存在しますが、その中に「スルーザグリーン」というものがあります。
名前からして、グリーン上で適用されるルールと勘違いしがちですが、ゴルフならではの意味やルールがあるので、詳しくご紹介します。
■スルーザグリーンはティーグラウンドからグリーンの間までを指す
スルーザグリーンは、各ホールで最初の1打を打つティーグラウンドから、そのホールのグリーンまでの間の、ハザードを除いたエリアのことです。
つまり、バンカーやウォーターハザード以外のフェアウェイとラフ、サブグリーン、グリーンエッジ(カラー)がスルーザグリーンに該当します。
そして、ゴルフをプレーする上では、エリアだけを指すのではなく、ゴルフの各種ルールが適用される範囲のことやペナルティを表す言葉として使われることが多くなります。
■代表的なローカルルール「スルーザグリーン6インチプレース」
初心者からゴルフを何度もプレーしている中・上級者まで、誰もが多く耳にするのが「スルーザグリーン6インチプレース」というローカルルールです。
これは、スルーザグリーンのエリア内において、ボールが打ちにくい場所にある場合、ホールに近づかない6インチ(約15cm)以内にボールを置き直す(プレース)ことができるというものです。
“打ちにくい”の定義は明確ではなく、ピッチマークやディボット跡などの他のプレイヤーによるもの、大雨の後にできたぬかるみにはまったという自然によるものなどがあります。
本来は、難しいショットを避けることによるスロープレー防止・初心者救済の意味を持つものなので、中・上級者はあるがままのプレー(ノータッチプレー)を優先し、あまり「スルーザグリーン6インチプレース」を適用しないことが望まれます。
■その他のスルーザグリーンのケースやペナルティ
「スルーザグリーン6インチプレース」以外のケースは、ボールの取り扱い、ボールに対するアクションによるものなどが該当します。
ペナルティにならないのは、ドロップボールが自分の足に当たった、ボールが破損したので予備のボールと交換した、カート道に止まったボールをニヤレストポイントへドロップした、といったものです。
1打罰となるのは、素振りでボールに触れてしまう、木に引っかかったり木の根元で打てないのでアンプレアブルを宣言してボールを移動、ボールが行方不明になるロストボール、などがあります。
2打罰となるのは、好条件でスイングするための不正行為である、邪魔な木を折ったりボールの後ろを踏んでならしたりなどの行為、そして人のボールを間違えて打つことなどがあります。
以上がスルーザグリーンの意味とルールです。
初心者なら「スルーザグリーン6インチプレース」を適切に使って、プレーを円滑に進め、中・上級者はスルーザグリーンに適用されるルールを把握して、ペナルティがないようにラウンドを楽しんで下さい。